野の百合さんから、女性第一号の酒の武勇伝が届きましたよ！
件名：武勇伝を書いてみました
本文：
のみすけさん、男性の武勇伝は、やはりすごくパワフルですね。
私など、足元にも及びませんが、軽めのを一つ。
題名
ある依存性女の朝の風景
昨日は飲みすぎたらしい。
途中から記憶がない。
時計を見ると、遅刻ぎりぎりだ。
吐き気と頭痛がひどい。
休もうかな？
でも、先週も休んだし、これ以上休めない。
ずるずると重い体を引きずり洗面所へ。
鏡の中には、青黒い顔、目の下のくま、赤い濁った瞳の女がこちらを見つめている。
「また飲みすぎたのね、百合ちゃん。」
一言自分につぶやき、目を背ける。
そそくさと身支度を整え、二分で化粧をして、自転車に飛び乗る。
途中でコンビニに飛び込み、液キャベとリポビタンを流し込む。
ありったけの力で自転車をこぎ、やっとカードをスリットする。
ぎりぎりセーフ！よかった。
マスクを着けると、アルコール臭が鼻をつく。
「ばれるかな？大丈夫だよね、多分。」
明らかにおかしい様子の私を見て、心配そうに同僚が言う。
「飲みすぎ？調子悪そうだよ。」
「大丈夫です。」
平気なふりをして、売り場に逃げるように出ていく。
足元はふらついているが気にしない。
「後8時間耐えれば酒にありつける。
この世は苦の世、酒だけが私の味方。」
そう心に言い聞かせる百合であった。
のみすけより
続きはどうなったのかな？と、余韻を漂わせる素敵な文章ですね。これが朝ですから、この日の日中と、夜の様子がとっても気になります（笑）
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